ピックは、自分の肉体の一部とさえ言える物で、選び方には注意が必要です。 基本的な物を中心に紹介しますので、まずこれらから使い馴れてください。
私は、フラットピックという平らなピックか、自前の爪での演奏しかしませんので、 フラットピック中心に紹介しています。
ピックには、形、材質、厚さ、製造の方法の種類があります。
形には、特殊ピックを除けば大きく分けて おにぎり型とティアドロップ型があります。 複数の弦をストロークして演奏する場合はおにぎり型、 単音をスピーディーに演奏する場合はティアドロップ型が適している傾向があります。
ただし、ジャズなどで甘くメロウな音を求める場合は、 ティアドロップ型の、先が丸くなっている物が適しています。
材質には、特殊な物を除けば大きく分けて セルロイド製、プラスチック製、ナイロン製があります。 たいていはセルロイド製でOKですが、 マイルドな音を出したい場合はナイロン製が適しています。
厚さには、thin<medium<heavyの3段階単位、ミリなどの単位、ピック独自の厚さに固定されていて選べない場合もあります。
厚さは非常にデリケートな問題で、結局は使ってみて演奏しやすい物を選びます。 しかし、アコースティックギターなどの弦の張りが強いギターには、 medium以下か、0.5ミリ〜1ミリ程度のピックが適しています。
製造の方法には、大きく分けてプレス式、モールド式があり、 モールド式の場合は注意が必要です。
モールド式は溶けた材料を型に流し込んで作られますので、 ピックのエッジに薄い余白が残ります。これをバリと言い、必ずやすりで研磨して取り除いてください。
しかし、製造の方法に関わらず、仕上がりが悪いピックは研磨処理をしておいた方が良いでしょう。
定番中の定番で、使い方しだいでどんなプレイでも無難にこなせます。 ソロを重視するものの、バッキングも演奏するプレイに向いています。
こちらは、バッキングを重視するプレイに向いています。
固さではなく硬度です。グラスファイバーや石などの 硬い材質のピックは、ギターを傷付けやすいので注意!
あまりにピックが柔らかすぎると、手指の柔軟な使い方が身につきにくい。 また、バチバチと音が出やすいのでマイク録音の邪魔になりやすい。
私がエレクトリックギターの単音弾きでよく使っているピックは、 ジムダンロップ社/Jim Dunlop社のjazzVです。 アコースティックギターやカッティングではフェンダー/fender社のおにぎり型を使っています。
ピックに色のバリエーションがある時は、なるべく目立つ色を選ぶと、落しても見つけやすいので失いにくい。
最初は、ここで紹介しているピックに馴れる事が必須です。 そして手になじんできたら他のピックを試してみよう。 例えばナイロン製が面白いと思います。
もし、あまり売ってない特別なピックで馴れてしまったら、買いかえる度に困る事になります。 どこにでも売っていて、なおかつ仲間が使っているピックを使えば、 「ピックを忘れた!」という時に助かります。
ピックは大量生産でばらつきがないと思いがちですが、モールド式 の場合は、バリがひどかったり合わせ目がずれている事があるので、よくエッジを見て選ぶ。