うずの中心がト音である事を宣言する記号。図に示す音符はト(G)となる。 ソプラノ音域、時にアルト音域、テノール音域の楽器に使われる。
テノール音域である楽器、代表的なのはギターであるが、便宜上ト音記号が使われる事が多い。 このまま正直に演奏すると1オクターブ低い演奏になるので、 ト音記号のすぐ下に「8」と書いて注意を促す事がある。 しかし暗黙の了解で通常のト音記号になっている事が大半です。
黒丸の中心がヘ音である事を宣言する記号。図に示す音符はヘ(F)となる。 バス音域の楽器に使われる。
下から数えて第3線に黒丸の中心を置いてバリトン音域を示す事もあるが、 まず使う事はない。
記号の中心がハ音である事を宣言する記号。図に示す音符はハ(C)となる。 アルト音域、時に位置をずらしてソプラノ音域、テノール音域の楽器に使われるが、 ビオラやコーラスのアルト以外ではあまり使われない。別名アルト記号とも呼ばれる。
下から数えて第1線に記号の中心を置く物はソプラノ、 図のように第3線に記号の中心を置く物はアルト、 第4線に記号の中心を置く物はテノール。
音部記号の意味について深く考える事は一般的に少ないが、 その音部記号が受け持っている音域について知っておく事は、 特にギター曲を作ったり編曲する方にとって大切です。もちろん演奏する方も知っておくと便利です。
例えば、ギターはト音記号を使っているがテノール音域が得意な楽器。 だからベースとギターで曲を演奏すれば低い音域のアンサンブルになりやすい、という事が分かります。